【ベルリン=金井和之】中国の温家宝(ウェン・チアパオ)首相は1月29日にベルリンでメルケル独首相と会談し、金融危機の克服に向け経済協力を維持することを確認し合った。メルケル氏はチベット仏教の最高指導者、ダライ・ラマ14世と中国との対話の継続を求めた。 会見でメルケル氏は「両国は貿易依存度が高く、我々は反保護主義で一致した」と述べた。温氏は「金融危機は国際社会が団結して克服しなければならない」と話した。 中国とダライ・ラマとの対話については、メルケル氏が「対話を軌道に乗せることに強い関心を抱いており、ドイツが建設的な貢献が出来るなら、その準備がある」と訴えたのに対し、温氏は言及しなかった。