【バンコク5日時事】厳格な戒律で知られるタイの仏教界が、同性愛の若い僧侶らの振る舞いに頭を悩ませている。僧侶の象徴である黄衣を女性風に着こなし、化粧もするなど、人目をはばからぬ行動は社会問題に発展。仏教学校が年少者向けの特別講座を開設するなど対策が始まった。 タイ国民は敬虔(けいけん)な仏教徒が多く、道ばたですれ違う僧侶に、通行人が立ち止まって手を合わせる姿がよく見られる。僧侶は戒律を守り、禁欲的な生活を送るとされている。 しかし、最近は若い僧侶らに変化が起きている。地元メディアによると、同性愛者であることを隠さないファッションで托鉢(たくはつ)を行う僧侶も目立つようになった。彼らは体の線を強調するように黄衣の着方を変え、ピンクの帯やバッグを身に付ける。女性のような細いまゆを描き、化粧もする。 【関連ニュース】 ・ 建設進む「地上の天国」=巨大木造芸術、着工27年も未完−タイ