9月17日から4日間、中国・天津で、世界経済フォーラムの国際会議「ニューチャンピオンズ年次総会(AMNC)2018」が開かれた。AMNCは、世界経済フォーラムが毎年冬の1月に開催するダボス会議にちなみ、「サマー・ダボス」とも呼ばれている。 この夏季ダボスで、今回、李克強首相に続いて多くの注目を集めた人物がいる。それは、先ごろ、中国EC大手アリババグループの会長職を引退すると宣言したばかりのジャック・マーだ。 マーは最終日の9月20日に登壇し、引退後のビジョンや成功の秘訣、後継者指名したダニエル・チャンのことなど、1時間近く語った。定員300人超の会場は、開場と同時に満席となり、立ち見はもちろんのこと、会場内に入れない参加者も続出した。 マー引退のニュースが世界を駆け巡ったのは、9月10日。中国では親と子どもが先生に感謝の意を表す「教師の日」だ。それはマーの54歳の誕生日でもあった。その後の