就職や結婚、出産、子育てなど子どもに家計のやりくりを学んでもらおうと、岐阜大学教育学部の大藪千穂教授が人生設計を疑似体験できるゲームを開発した。 200セット作成し、小学校高学年以上を対象に、来年度から学校に貸し出す予定で、大藪教授は「子どもの金銭感覚を養う教材として活用してほしい」と呼びかけている。 未成年がお金のトラブルに巻き込まれる問題が増えていることから、昨年10月に県から委託を受けて大藪教授が開発に着手した。 ゲームは自分の家族構成や働き方を決めて、1人で進めるボードゲーム。20歳代から60歳代以降まで10歳ごとに区切った表を掲載したB4判のホワイトボードを使用する。家族構成や働き方などで設定された年収、生活費を記入し、さらに車や住宅の購入、子どもの養育費、投資、娯楽などのライフイベントを選び、電卓で収支を計算する。その年代の収支をもとに次の10年のライフイベントを選択し、人生設