仕事で遅くなったり、お酒を呑んでいて終電になってしまったことはないだろうか? 乗り遅れそうになりながら、「一晩中地下鉄が走っていれば、終電の心配をしなくていいのに」などと思ったことはないだろうか? しかし、終電が走り去ってから、始発が動き出すまでのわずか3~4時間は、地下鉄のメンテナンスのために非常に大切な時間なのだ。 このわずかな時間の間に、地下鉄のトンネルの点検・保守が行われる。1日の利用者数700万人以上、9路線、総延長195.1kmという巨大インフラでありながら、時計のように正確に、絶対に休むことなく、大都会東京の血管、大動脈として、人を送り続ける東京メトロを支え続けるメンテナンスのための貴重な時間だ。 その東京メトロの線路のトンネルの検査に、2015年からiPadが利用されていると聞いて取材してきた。 取材のために、深閑とした深夜の地下鉄の線路の上に生まれて始めて立ったが、毎日こ
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