“リアルな結婚”を容赦なく語って くれた深澤真紀氏 婚活がブームから定番化し始めている。女性誌は”結婚によって輝ける私”をうたうマシーンと化し、そもそも「結婚」とは何であるかを見えにくくしている。深澤真紀氏の近著『結婚問題』で描き出されるのは、歴史的な考察とデータを用い、希望的観測を排したところにある、制度としての結婚。「結婚=制度」という思想は、結婚市場でさまようウエディングジプシーにどんな影響をもたらすのか、話を伺った。 ――結婚の「参考書」と銘打たれた本書『結婚問題』。客観的な結婚制度についての話を書こうと思ったきっかけは? 深澤真紀氏(以下、深澤) 私自身、結婚にはあまり興味がないんですが、「草食男子」を名付けたせいで「結婚できないのは草食男子が増えたからですか?」などと、皆さんからよく結婚の相談をされるんですね。話を聞いてみると、「理想の相手にめぐり合えない」「尊敬し合えないと無