少女ノイズ (光文社文庫) 作者: 三雲岳斗出版社/メーカー: 光文社発売日: 2010/04/08メディア: 文庫購入: 1人 クリック: 45回この商品を含むブログ (27件) を見る 面白かった。三雲作品は、物語モードに脳をシンクロさせる必要がないので、手に取りやすい。解説にある「キャラクター小説として評してほしいので有川さんなんです」の通り、ミステリーとキャラクター小説の両立を狙ったように思える。 キャラクターで見るなら、瞑は属性が豊富であるが、逆にキャラクター固有の論理に欠けるように思う。一人称の主人公から見ているから、という側面もあるのだろうけど。女ホームズと男ワトソン、ツンデレ美少女あたりの属性の部分が枠になっているように見えるが、例えば瞑の鬱屈が、両親をつなぐ最後の絆だから優等生を演じているというあたりは、いかにも弱いと思う。2話の116ページのやり取りを含め、場面単位で魅