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*セルクマと書評に関するhighcampusのブックマーク (6)

  • 小説「小説版・秒速5センチメートル」 感想 - 詩になるもの

    序 そんなわけで。新海誠著「小説版・秒速5センチメートル」の感想。この小説版は、同監督のアニメ映画「秒速5センチメートル」を元に、アニメ版を観ていなくても読めるように作りつつ、相互補完的な内容にもなっている。非常に自分好みな文体で書かれていて嬉しかった。これからは作家としての新海誠にも期待したい。 作品には特別な思い入れがあるのだけれど、それはまた項を改めて書こうと思う。このエントリでは、作中に出てくる一つのキーワードに着目した感想を手短に述べることにしよう。 たった一つの言葉 僕が最初に「秒速5センチメートル」アニメ版を観た時、最も印象に残ったのが以下の台詞である。 「貴樹くんは、きっとこの先も大丈夫だと思う。ぜったい!」 これは、第一話「桜花抄」で貴樹と明里が別れる際に明里が告げた言葉だ。この言葉は、形を変えて第三話「秒速5センチメートル」に再び現れる。山崎まさよし「One more

    小説「小説版・秒速5センチメートル」 感想 - 詩になるもの
    highcampus
    highcampus 2010/06/13
    新海誠/「あなたはきっと大丈夫」というキーワードに着目して作品を読もうと試みた
  • 「風の歌を聴け」(村上春樹)読了 - 詩になるもの

    ひとしきりあって。 これで二度目の読了だ。前に読んだのは2006年の4月8日で、その時僕は19才だった。読んだ内容はほとんど忘れてしまっていた。 村上春樹の小説を読んだ後はいつも、自分の中に何かが残ったようで、実は何も残ってないんじゃないかという不安が生まれてくる。 実際、一つの書を読んで心に残るものなんてたかがしれている。普段僕たちがある作品から得たと感じているものは、自分が今までの人生で積み重ねてきたものと、作品が新しく持ってきたものとをつき合わせた結果だ。なら当に大切なのは、どんな作品に触れるかではなく、生きていく中で何を魂に積み重ねていくかだろう。 村上春樹の小説が僕の心に何も残していかないような気がしたのは、共鳴するものが自分に備わっていなかったからだ。少なくとも19才の僕にはその持ち合わせが足りなかった。「海辺のカフカ」を読んでいた17才の僕ならなおさらだ。 一つの文学作品が

  • 詩になるもの:鉛筆に関連した書籍

  • 詩になるもの:イロブン 色物文具マニアックス

  • 知性の磨きかた - 詩になるもの

    僕が大学生になってから今まで読んできたの中で、当の当に実際の思考や行動に役に立ったなあ、というは少ない。特に断片的な知識じゃなく、その全体が役に立ったと言えるはほんの数冊しかない。 林望さんの「知性の磨きかた」はそんな数少ないの一つである。大学生活をおくる上での僕の価値観を、かなり形作ったと言っていい。詳細にレビューしたいけど、なかなか手に付かないので、とりあえず僕が強くおすすめすることだけ書いておこう。

    知性の磨きかた - 詩になるもの
  • 詩になるもの:現代社会の理論

    そんなわけで! 今回の記事は「現代社会の理論」(見田宗介著、岩波新書465)の書評です。  このは現代社会が情報化/消費化社会であるという認識を持ちつつ、そこから生まれる諸問題について堅実な考察を行って現代社会の実態を見据え、楽観論でも悲観論でもない冷静な理論の組み立てを試みた良書です。  このの構成は、1情報化/消費化社会の展開、2環境の臨界/資源の臨界、 3南の貧困/北の貧困、4情報化/消費化社会の転回という四つの章からなります。  1で情報化/消費化社会の意義を解き明かし、2、3章で現代社会の限界問題について説明し、4章で現代社会の新たな地平を示していく、という内容です。 上に書いたとおり、このの良い点は、著者の理論の組み立てが冷静で堅実なところにあります。読み進んでいるうちに理論が飛躍して混乱するということがありません。  何故、著者の理論にこのような安心感があるのか

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