◇宮城・南三陸町沖海底と類似 琵琶湖の高島市沖の湖底で09年12月に確認された噴き出し箇所の増加が、今年1月に県琵琶湖環境科学研究センターが自立型潜水ロボット「淡探」で実施した調査で確認された。詳しい原因は不明だが、琵琶湖は大地の縮みが集中する「新潟-神戸ひずみ集中帯」に含まれており、地殻変動の影響の可能性もあるとして地震研究者が注目している。【石川勝義】 同センターの熊谷道夫・環境情報統括員によると、潜水調査は同月5~8日、安曇川河口沖約3キロの水没島付近から北に約12キロの区間(深さ約90メートル)で実施した。10年12月の調査で1キロ当たり約9個だった噴き出しが、今回は同25~30個に増加。湖底の濁りも強まっていた。 また湖底近くの水温が、湖底から1メートル付近と比較して0・001~0・008度ほど高い場所があり、湖底から水への熱の移動が噴き出しの原因の可能性もあるという。 噴き出し