櫛枝実乃梨という子は、実に多くの矛盾を抱えている。 人当たりがいいように見えて、本当の自分は決して見せない。その本質は「逃げ」でありながら、逃げる方向が極端にポジティブ。目に見えないものを恐れながらも、本当は見たいって思ってる。 そんな実乃梨に興味を持って色々と考えているうちに、彼女の明るさの陰にある弱さや、それを乗り越える強さとひたむきさ、そして年相応の女の子な部分が見えてきました。嫌悪感を抱きつつも、愛しくてたまらない。そういう面でも矛盾した存在であるのかもしれません。 前置きはともかく。22話〜24話のお話が急転直下で、ありのまま起こったことを話すと「みのりんは告られたと思ったら振られてた」という不思議なことになってしまうのですが・・・。その辺を、実乃梨の内面を推測しつつ考えていこうと思います。 22話 -- 実乃梨に見えていたもの、見えていなかったもの、見ようとしなかったもの 22