はじめに 10月より放送の始まった『天体のメソッド』。その原案・脚本をつとめる「久弥直樹」という名前に、聞き覚えのない視聴者も多いのではないだろうか。 久弥直樹は90年代末~00年代初頭にかけ『ONE~輝く季節へ~』『Kanon』などのPCノベルゲームを手がけてきたシナリオライター。京都アニメーション制作でアニメ化もされた『AIR』『CLANNAD』の麻枝准とともにゲームブランドKeyを立ち上げ、「泣きゲー(=泣けるゲーム)」の一大潮流を作り出した(一部で)伝説的な人物として知られる。しかし2000年の『Kanon』を最後に引退同然の形となってからは、2007年のアニメ『sola』で原案・一部脚本をつとめた他には公に姿を現すことなく、長く沈黙を保ったままだった。その彼が七年ぶりに表舞台に復帰を果たした作品というのが、この『天体のメソッド』なのである。 新進スタジオによる制作体制や若手声優の
![久弥直樹のメソッド――『Kanon』のカノン(反復)として『天体のメソッド』を観る - qiree's weblog](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/9cdcc860050c3dfed6e6f38c3622147b666000f3/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fcdn-ak.f.st-hatena.com%2Fimages%2Ffotolife%2Fq%2Fqiree%2F20141012%2F20141012114946.png)