タグ

ブックマーク / www.kyoto-up.org (3)

  • 〈企画〉アニメ評 輪るピングドラム(2012.02.16) | 京都大学新聞社/Kyoto University Press

    突然だが1995年3月20日という日付に見覚え、聞き覚えはないだろうか。 現在ハタチの人までなら当時の騒然とした雰囲気をかろうじて記憶しているかもしれない。そう、1995年3月20日はオウム真理教による地下鉄サリン事件が発生した日である。 数多くの人間の命が奪われたこの惨劇の日に、都内で二人の子供が生まれた。 『輪るピングドラム』の主人公、冠馬と晶馬である。 Ⅰ 「95年問題」というモチーフ ~きっと何者にもなれない日人に告げる~ 幼い頃に「運命の果実」を分け合った三人の子供たち、冠馬(かんば)、晶馬(しょうま)、陽毬(ひまり)は「両親」の剣山、千江美と共に東京都杉並区の荻窪で慎ましく暮らしていた。 だが、ある日剣山と千江美は警察に指名手配され、子供たちのもとから姿を消す。実は二人は秘密組織「企鵝の会」の幹部であり、1995年に東京で起こった地下鉄爆破事件の首謀者だったのだ。多くの人を惨

    〈企画〉アニメ評 輪るピングドラム(2012.02.16) | 京都大学新聞社/Kyoto University Press
  • 佐々木健一 日本大学教授「芸術は終わったのか?」(2011.09.16) | 京都大学新聞社/Kyoto University Press

    現代アートの作品を見たときの、あれやこれの疑問と混乱。どこか納得しないまま展覧会を後にした経験が一度はあるだろう。現代アートとどう接すればよいのか、社会の中における芸術の現在位置はどこか。著作『美学への招待』(中公新書)で平易な文章で美学を紹介する、佐々木健一・日大学文理学部教授まで話を伺った。(鴨) ささき・けんいち 1971年、東京大学大学院人文科学研究科美学藝術学博士課程を修了。76年から埼玉大学助教授。その後東京大学文学部助教授をへて、89年に同大学教授。2004年に定年退職し、現在は日大学文理学哲学科教授。東京大学名誉教授。著書に『美学辞典』(95年、東京大学出版会)、『フランスを中心とする18世紀美学史の研究―ウァトーからモーツァルトへ』(99年、岩波書店)、『美学への招待』(04年、中央公論新社)ほか多数。 芸術に対する素朴な疑問 ―現代アートが分かりません。 それは現代

    佐々木健一 日本大学教授「芸術は終わったのか?」(2011.09.16) | 京都大学新聞社/Kyoto University Press
  • 〈企画〉アニメ評 魔法少女まどか☆マギカ(2011.04.16) | 京都大学新聞社/Kyoto University Press

    口コミやネット上での大騒ぎによって普段アニメをあまり見ないという人たちの間でもかなりその名を知られ始めた感のある作『魔法少女まどか☆マギカ』が、今月21日に最終回を迎えた。先の読めない展開の連続や、キャラクターたちを待ち受ける容赦ない過酷な運命、そしてそれらが視聴者にもたらす圧倒的な緊張感でもって今冬のアニメシーンを席巻した作はまさに今、あらゆるメディアを超えてもっとも「熱い」作品である。 鉄は熱いうちに打て。最終回の熱気が筆者にも、そして作を視聴した読者にもまだ残っているうちに作の批評を行いたい。以下、大きく2章に分けて論じていく。(47) Ⅰ 「まどか☆マギカ」をアイデンティファイする「伝わらない」世界 ストーリーというものを持つすべてのメディアに共通して言えることだが、「めでたしめでたし」のハッピーエンドで終わる話には必ず「想いが伝わる」瞬間がある。ラブストーリーであれば男が

    〈企画〉アニメ評 魔法少女まどか☆マギカ(2011.04.16) | 京都大学新聞社/Kyoto University Press
  • 1