宇高航路(玉野市・宇野港―高松港)を唯一運航する四国急行フェリー(高松市)は11日、12月16日からの航路休止届を国土交通省四国運輸局に提出した。同運輸局は受理した。宇高航路は1910(明治43)年に国鉄連絡船が就航して以来、本州と四国を結ぶ主要航路だったが、109年で歴史を閉じる。 瀬戸大橋との競合などで業績が悪化し、維持が困難になった。同社は「利用者に大変な不便をおかけし、深くおわびする。長年のご愛顧と支援に心より感謝します」とのコメントを出した。午後に記者会見し、詳細を説明する。 同社によると、2014年の瀬戸大橋料金水準引き下げなどの影響でフェリー離れが加速。利用者が少ない夜間・早朝便の廃止などコスト削減を進めたが、岡山、香川県と玉野、高松市から補助金を受けても収支が改善しなかったという。 同航路にはグループ会社が1956年に参入。四国急行フェリーに移管された2013年度は1日22