たしかに「それなりに」という言葉は議論の主張としてはあまり適切な言葉ではありませんでしたね。日本の自分の主張をぼやかす文化に毒されていたようです。 では言い直します。 「繰越控除制度は明確に必要かつ合理性のある制度です。そしてこれによりある年度に企業に対し課税が行われないことは企業優遇でも何でもありません。」 具体的に説明します。 仮にある企業が資本1,000万で操業を開始したとします。とはいえ初めから軌道に乗ることは難しく初年度に500万の赤字だとします。この年度は利益が発生していないため課税は発生しません。次期に事業が軌道に乗り、500万の利益が出たとしましょう。もし繰り越し課税制度がなければこの企業に対し法人税(500×40%=200)が発生します。しかしこの企業はもとの1000万に戻っただけで何の利益も得ていません。これに対し200の課税を行うことは「利益に応じて課税する」という税