「痛快!憲法学」とは 小室直樹の「痛快!憲法学」(2001年4月発売)は集英社の「痛快!」シリーズの一冊である*1。小室直樹の最高傑作の一つと言えるだろう。「痛快!」シリーズは毎回、集英社の漫画から1作品が挿絵に使われているらしく、この本では「北斗の拳」が選ばれた。内容が「日本の憲法は既に死んでいる!」だから、ぴったりなのだ。 現在、アマゾンでは「痛快!憲法学」は売り切れで、絶版だと思われる。その代わり、同じ内容で2006年3月に発売された「日本人のための憲法原論」がある。修正された箇所もあるかもしれないが、ほぼ全文、同じである。 続編として「日本国憲法の問題点」があり、私が初めて読んだ小室直樹の本がそれだった。次に読んだのが、この「痛快!憲法学」だ。「〜問題点」のほうもなかなか面白く、重要な内容だが、それでも「痛快〜」と比べるとスケールダウンしている。小室直樹の本で最初に読む一冊としては