建築業界のDX先進企業である清水建設は、デジタルの力によって建物の在り方をアップデートし続けています。そんな同社の“建物づくり”のノウハウを知ることができるのが、2023年9月に設立した同社の新拠点です。この施設には、人の動きを察知して空調を切り替える仕組みのほか、旧渋沢邸を守るために採用された防災システムなど、建設DXの最前線と言える技術が詰め込まれています。今回は、同社の新拠点に盛り込まれた、建物をアップデートする技術を紹介します。 【詳細な図や写真】床に設置されたパーソナル空調の排気口(筆者撮影) 施設をアップデートする「建設OS」とは 2023年9月、清水建設がイノベーション促進と人財育成を目指して新たに立ち上げた施設「温故創新の森(Smart Innovation Ecosystem) NOVARE(ノヴァーレ)」の設備には、DX先進企業である同社ならではの工夫がいくつも盛り込ま