【ロンドン=深沢亮爾】ロシアの独立系メディア「プロエクト」は1日、独自入手した資料を基に、プーチン露大統領が甲状腺に何らかの病気を抱えている可能性を指摘した。甲状腺がんの専門家が南部ソチにあるプーチン氏の別荘を頻繁に訪問していることを根拠として示している。 【動画】ウクライナ軍のドローンがロシア軍の戦車を昼間攻撃…キエフ州での映像 同メディアは、モスクワの医療機関と宿泊先の契約書を入手した。甲状腺がんの専門家が2016~20年の4年間で35回、ソチを訪れ、計166日間にわたってプーチン氏とともに過ごしたと明らかにした。同行する医療スタッフ数も増加しており、16年の5人から19年には9人の専門家を帯同したという。
ロシアのウクライナ侵攻を受けて、ルーブルの価格は急落した。一時は対ドルで半分程度まで下落したが、3月中旬以降、ルーブルは持ち直している。足もとでは1ドル86ルーブル程度と、ウクライナ侵攻前の水準を10数%程度下回るところまで戻った。 予想外にルーブルの価値が戻っている背景には、ウクライナ侵攻後のロシア経済の環境変化が、ルーブルの需給を支えている、あるいはそうした見通しの影響が考えられる。先進国の制裁措置により、貿易は大きな打撃を受けたが、主力の原油、天然ガスの輸出については、SWIFT(国際銀行間通信協会)制裁の対象からエネルギー関連の貿易決済を担うロシアの銀行が外れたことから、その輸出の減り方は、他の輸出と比べれば相対的に小さくなっている可能性がある。 他方で、ロシア国内で活動していた西側企業がロシア事業を一時停止、あるいは撤退を決めたことから、それに関わる部品などの輸入が減るとの見通し
3月30日、ロシアルーブルは取引で上昇。写真はルーブル紙幣。モスクワで2019年7月撮影(2022年 ロイター/Maxim Shemetov) [30日 ロイター] - ロシアルーブルは30日の取引で上昇。ウクライナ侵攻前の水準に向けて値上がりしている。取引再開5営業日目のロシア株も上昇。 0720GMT(日本時間午後4時20分)現在、ルーブルは対ドルで1%高の84.30ルーブル。モスクワ取引所で82.56ルーブルまで上昇した。これはロシアがウクライナに侵攻した翌日の2月25日以来の高値。 対ユーロでは0.8%高の93.36ルーブル。一時2月23日以来の高値となる90.73ルーブルまで上昇した。 イスタンブールで行われたロシアとウクライナの停戦交渉が一定の支援材料になっている。ロシアの交渉団は、ウクライナの首都キエフ付近の軍事作戦を縮小する意向を示した。 ルーブルは先週、プーチン大統領がル
ロシアとウクライナは29日、およそ3週間ぶりとなる対面での停戦協議を行い、両国の代表団は一定の進展があったとの考えを示しました。 対面での停戦協議は今月7日以来で、トルコのイスタンブールで4時間近く行われました。 ウクライナ・ポドリャク大統領府顧問「今日はロシア側も(ウクライナの)安全を保証する国々も合致できる点が話し合えた。そして大統領同士で会談できる条件に達しました」 協議終了後、ウクライナの代表団は一定の進展があったとの認識を示しました。 一方、ロシア側も、交渉がさらに進展すれば、最終合意に向けプーチン大統領とゼレンスキー大統領が会談することが可能だと述べました。 さらに、交渉の環境を整えるため、首都キーウなどで軍事活動を大幅に縮小すると発表しました。 ロシア国防省次官「軍事力をキーウ(キエフ)とチェルニヒウ方面で、大幅に削減することを決定しました」 焦点となっているウクライナの安全
ロシアによるウクライナへの軍事侵攻が始まってから3月24日で1ヵ月が経った。ロシア軍は首都キエフや東部マリウポリなどで攻勢を強めているが、ウクライナ側も激しく抵抗を続けている。ロシア軍の部隊は兵士の士気も低下していると指摘されており、首都の早期掌握やゼレンスキー政権の打倒を目指していたと見られる当初の計画は大幅に遅れているようだ。 【写真】ソ連兵の「性接待」を命じられた乙女たちの、70年後の告白 しかし、ウクライナが善戦をすればするほど、ロシア軍はさらに攻撃をエスカレートさせ、生物・化学兵器などを使用する懸念は高まっていく。 ところが、事前の予想に反してウクライナ軍の善戦を支えているのがドローン(無人機)だ。 ウクライナでは、さまざまなドローンが活躍しているが、中でも有名なのがトルコで開発された武装ドローンTB2だ。TB2は、地上の管制車両から操縦して最大27時間も飛行でき、武装は対地ミサ
あなたがこれまで、ウラジーミル・プーチン大統領がウクライナ侵攻について語る言葉に耳を傾けてきたなら、あるパターンに気がついたかもしれない。プーチンはよく、言葉を通常とは真逆の意味で使うのだ。 【画像】『1984年』『動物農場』で知られる英国人作家ジョージ・オーウェル 彼は戦争活動を「平和維持活動」と銘打っている。 ホロコースト生存者の孫でユダヤ系のゼレンスキー大統領について、政権転覆や彼の殺害さえ目論みながら、自身はウクライナの「非ナチ化」に尽力しているとのたまう。 ウクライナ政府は核兵器の開発を計画していると主張しながら、現状、核戦争につながる最大の脅威は、明らかにプーチンその人だ。 プーチンの厚かましい言葉遣いは目を引く。ウクライナ議会の議員キラ・ルディックは最近、米放送局「CNN」のインタビューでプーチンについてこう語った。 「彼が『私は平和を望む』と言うとき、それは『貴様らを殺すた
ロシアの風景は、ウクライナ侵攻後、一変しました。 西側の企業が、軒並み店を閉めています。ユニクロも照明がついているものの、営業はしていません。 ロシア国民が、いま何より苦しんでいるのが、物価の急上昇です。開店直後とみられる雑貨店には、砂糖を求める人々が殺到。さらなる値上げを警戒した買いだめが起きています。砂糖のほかにも、コメや小麦粉といった食料が入手困難になっているようです。 モスクワのスーパーでは、砂糖を入荷したものの、価格は1キロ、86ルーブル。ウクライナ侵攻前の1.7倍に上がっています。通貨ルーブルの急落もあって、今年のインフレ率は、最大20%に達すると予測されています。 国際社会から孤立し、行き詰まりを見せるロシア経済。それは、ウクライナが傍受したとするロシア兵らの会話からもうかがえます。 ロシアにいるとみられる女性:「西側は国境も、飛行機も閉ざしてしまった。インスタグラムもできな
プーチン政権の中枢を担う高官などに異変です。大統領特別代表のチュバイス氏が辞任、さらに国防相のショイグ氏が姿を消していると話題になっています。一部のメディアは軍事侵攻に反対したからではないかとも報じています。 プーチン政権の内部で一体、何が起きているのか。ロシアの「インタファクス通信」は、アナトリー・チュバイス大統領特別代表が辞任したと報道。複数の欧米メディアはチュバイス氏はロシアによるウクライナ侵攻に反対で、すでにロシアを出国したと報じています。 ペスコフ大統領報道官:「チュバイス氏は自ら希望して辞任しました。ロシアを去るか、去らないかは彼自身の問題です」 プーチン政権の高官が辞任するのはウクライナ侵攻後、初めてとみられます。 さらにプーチン大統領の腹心とされるショイグ国防相が今月11日以降12日間、公の場に姿を見せておらず、臆測を呼んでいます。 「心臓病」との見方が出る一方で、こんな見
ロシアのプーチン大統領は23日、ウクライナ侵攻に絡んでロシアが「非友好国」に指定した国に輸出する天然ガスの支払いはロシアの通貨ルーブルで行わせるよう政府に命じた。インタファクス通信などが報じた。 ロシア経済、その絶望的な未来予測「次の冬までに死に至る」 プーチン氏は関係閣僚とのオンライン会議で、制裁としてロシアの外貨準備を凍結した欧米の決定を「不法」と批判。「ロシアを基本的にデフォルト(債務不履行)と宣言した欧米に対する輸出品の支払いをドルやユーロで受け取る意味はなくなった」と述べた。 ロシア政府は7日、対ロ制裁に踏み切った国・地域を「非友好国」に指定しリストを公表。米、英、欧州連合(EU)、日本も含まれる。
ロシアのプーチン大統領を「サイコパス」と非難したロシアのモデルが、行方不明になってから約1年後に遺体で発見された。 15日(現地時間)、インディペンデントやフォックスニュースなどの外国メディアによると、ロシア出身のモデル、グレタ・ベドラーさん(23)は、車の中のスーツケースの中から遺体で発見された。 ベドラーさんはロシアで活動し、プーチン大統領を辛らつに批判してきた人物だ。彼女は昨年1月、自身のSNSでプーチンについて「彼が本当に何でもできると思うのか」とし「彼がロシアのためにすることは失敗する」と主張した。 それとともに「プーチン大統領は幼い頃、小さな体格のため多くの屈辱を受けた。そうした人たちは小心者で臆病で見知らぬ人を恐れる」とし「慎重さ、自制力、コミュニケーションが不足している。私の考えでは、彼はサイコパスかソシオパス的性向があるとしか思えない」と述べた。 その後、ベドラーさんはこ
ウクライナ侵攻を巡り、プーチン大統領と共にロシアの“顔”として注目されるセルゲイ・ラブロフ外相。そんな彼が愛人との密会に使う秘密拠点が、東京都内にあった。さらには、別の“黒い”目的に利用されているという疑惑もあり……。 【写真5枚】愛人との密会に使われているという渋谷区のビル *** 表参道駅から徒歩10分、都内渋谷区の閑静な住宅街に建つ地上5階・地下2階のガラス張りのビル。このビルのオーナーは「アルミ王」と呼ばれるロシアの大富豪、オレグ・デリパスカ氏だ。管理をしているのは、都内に本社を置くJ社である。警察関係者いわく、ここは“ラブロフが愛人との密会に利用している秘密拠点”。 「09年に設立されたJ社の代表には日本人のMという男が就いているが、会社を実質的に取り仕切っているのはラブロフの愛人であるロシア人女性E・Pだ。そのビルは二人が人目を忍んで逢瀬を重ねる“セーフハウス”として利用されて
【ニュースシネマパラダイス】どうも! 有村昆です。連日報じられている通り、ロシアによるウクライナへの軍事侵攻が続いています。やはり世界はこのニュース一色なので、前回に引き続き、ロシア・ウクライナ戦争を深堀りしたいと思います。 今回ピックアップするのはドキュメンタリー映画「ウクライナ・オン・ファイヤー」(2016年)です。前回「ウインター・オン・ファイヤー ウクライナ 自由への闘い」を紹介しましたが、僕が指摘した通り、ロシアの言い分が盛り込めていませんでした。ところが「ウクライナ――」は双方半々になっています。メガホンを取ったのは「プラトーン」や「JFK」のオリバー・ストーン監督です。 まず、監督が描くのは、歴史的な経緯ですね。ウクライナは地政学的に東西のパワーゲームに翻弄されてきました。17世紀から他国の侵略にさらされてきたのです。第2次世界大戦時にはナチス・ドイツがウクライナに侵攻し、そ
【イスタンブール時事】ロシア軍による攻撃が続くウクライナの首都キエフ郊外のイルピンで13日、米国人記者1人が銃撃を受け死亡した。 【地図で見る】ウクライナ情勢 ~ロシア軍ウクライナ侵攻~ AFP通信が伝えた。この記者に同行していた別の人物も負傷したという。 死亡した記者の所属は不明。AFPの記者が現場で遺体を確認した。 ウクライナ大統領府のポドリャク顧問は米国人記者の死亡について、「ロシア軍による戦争関連規則の違反は驚くに値しない」と指摘。その上で「唯一の疑問は、米国がどれだけの間、戦争や自国民の殺害から目を背け、ウクライナの領空封鎖に踏み切らないままでいるのかということだ」と述べた。 ウクライナのメディアは、死亡したのは米紙ニューヨーク・タイムズの記者だと報じた。しかし、同紙はツイッターで、死亡した記者は過去にタイムズ紙と関係があったものの、ウクライナでの取材は依頼していないと述べた。
2月24日午後1時、CCTVの画面に大きく映し出されたウクライナ大統領が悲痛な声で叫んでいた。バイデンは昨年12月7日のプーチンとの会談後「戦争になっても米軍は派遣しない」と言っていたと解説委員が強調した。 ハッとした! これだ――! これだった。私はこの事実を十分に認識していなかったために、プーチンの軍事侵攻の分析を誤ったのだ。猛烈な悔恨に襲われた。加えて2月24日の夜になると、NATOも部隊派遣をしないと決定した。これではウクライナがあまりに哀れではないか。 言うまでもなく、プーチンの軍事侵攻は絶対に許されるものではない。 それを大前提とした上で、ウクライナで何が起きていたのか、原点に立ち戻って確認しなければならない。私にはその責任がある。 ◆ウクライナのゼレンスキー大統領の悲痛な叫び 2月24日午後1時、中国共産党が管轄する中央テレビ局CCTVのお昼の国際ニュースを観ていた時だった。
ロシアの独立系メディアは11日、情報・治安機関の露連邦保安庁(FSB)の対外諜報(ちょうほう)部門のトップらが自宅軟禁に置かれた可能性があると報じた。侵攻を続けるウクライナでの諜報活動を担当していたといい、首都キエフ攻略などが思うように進まない中、プーチン政権が内部粛清を始めたとの見方も出ている。 【写真】病院に爆撃、そこには妊婦が…戦地は今 FSB幹部の自宅軟禁については、ロシアの情報機関の取材を長年続けるロシア人記者が11日にSNS(ネット交流サービス)で報じ、隣国ラトビアに拠点を置く独立系ニュースサイト「メドゥーザ」などが詳しい内容を伝えている。 報道によると、自宅軟禁処分となったとみられるのはFSBの「第5局」と呼ばれる部署の局長ら。旧ソ連諸国を中心とした対外諜報活動を担当しており、容疑は資金の着服のほか、ウクライナの政治状況に関する誤った情報を報告したことが挙げられているという。
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