岩波書店は11月8日、同社の『岩波新書』『岩波ジュニア新書』の電子書籍版を配信することを明らかにした。 1938年創刊の岩波新書は現在2800点ほど、1979年創刊の岩波ジュニア新書は現在700点ほどが刊行されている。新刊は岩波新書が4点、岩波ジュニア新書2点のペースで毎月刊行されている。 電子版の刊行ペースは、岩波新書が前々月の新刊と既刊書を合わせて毎月4点、ジュニア新書はロングセラーの既刊書を中心に毎月1点となる。最新の作品が刊行と同時に電子書籍化、というわけではなく、電子版の刊行ペースも控えめなのが残念だが、時代を経ても色あせない良書の多い同社の作品が電子化されるのは素直に喜ばしいところだ。 11月下旬から配信される作品は、岩波新書から『脱原子力社会へ――電力をグリーン化する』『労働法入門』『心と脳――認知科学入門』『英語で読む万葉集』の4作品が、岩波ジュニア新書から『詩のこころを読