2008年3月30日のブックマーク (4件)

  • 【明日へのセーフティーネット】あなたの隣で(4) 保護の街 - MSN産経ニュース

    ◆高齢化の波 稼ぐあてなく 『保護費を大切に使う事 117280』。大阪市西成区で日雇い労働者だった木村元雄さん(72)=仮名=の部屋にこんな張り出しがある。11万7280円が、ほぼ毎月受け取る生活保護の受給額だ。 『住居費42000 光熱費 電気3500 ガス2500 水道(2カ月)5500 衛生費 銭湯3日に1回4000+? 散髪2000 洗たく(コインランドリー)2000 費25000+?(米含む)…小計101500』『残った額は肌着、衣類、布団乾燥機貸などに残して置く事』とただし書きもある。『弁護費5000円』とあるのは、消費者金融などの借金で自己破産した際の弁護士費用を分割払いしているからだ。 酒は飲めない。たばこも20年前にやめた。電気代節約するため、エアコンには黒いカバーがかぶせられ、粘着テープが厳重にはり付けられていた。「生活保護天国というような報道もありますが、そんな

    hikarix
    hikarix 2008/03/30
  • 【明日へのセーフティーネット】あなたの隣で(3) 遠い自立 - MSN産経ニュース

    ◆「もう一度、自分の金で」 7年前から生活保護を受けて大阪市住吉区で独り暮らしをする古田良夫さん(55)=仮名=は、となりの区にある「あべのハローワーク」までの約3キロを毎朝片道40分から1時間かけて歩くのが日課になっていた。糖尿病の合併症で脳梗塞を併発し右半身には思うように力が入らない。頭から足先までしびれや痛みが残っている。 古田さんは大手品メーカーに勤務するサラリーマンだった。と5人の子供の家庭と勤続28年の生活は病魔によって変わってしまった。 岡山県で育ち、高校時代は陸上部のキャプテンだった。高校卒業後、大手品メーカーに就職。大阪支店勤務になったのは大阪万博の年だった。岐阜、金沢の支店でも働きオンラインシステムの管理業務や、決算業務を担当し残業で徹夜することもあった。 ところが平成10年、糖尿病が悪化し、パソコンの画面が見えなくなり退職、岡山に帰った。ほぼ同時に離婚し、5人の

    hikarix
    hikarix 2008/03/30
  • 【明日へのセーフティーネット】あなたの隣で(2) 貧困の連鎖 - MSN産経ニュース

    ◆3世代にわたり生活保護 生活保護の手続きのため、大阪市内の区役所を訪れた女性を見て、ベテランの女性ケースワーカーはハッとした。子供のころ生活保護を受けていた母子家庭の娘だった。成長した娘は、母親と同じように母子家庭になり、生活保護を受けて生活していた。「親と似たような生活様式になっているんです」。そう語る口からため息が漏れた。 『国が困窮するすべての国民に対し、その困窮の程度に応じ、必要な保護を行い、その最低限度の生活を保障するとともに、その自立を助長することを目的とする』。生活保護法は第1条にこう困窮者の保護と自立をうたっている。生活保護法の制定時に厚生省社会援護局保護課長だった小山進次郎氏=故人=は、著書『生活保護の解釈と運用』のなかで、自立に込めた当時の思いをこう書いている。 『最低生活と共に、自立の助長という目的の中に含めたのは「人をして人たるに値する存在」たらしめるには単にその

    hikarix
    hikarix 2008/03/30
     「誰でも努力さえすれば平等にむくわれることを前提にした『努力主義』は幻影です」
  • 【明日へのセーフティーネット】あなたの隣で(1) 脱出 - MSN産経ニュース

    ◆依存と自立 葛藤する思い 「変なプライドは捨てて子供のために生活保護を受けなさい」。5年にわたって夫の暴力を受け続けていた東京都足立区の吉野晴美さん(37)=仮名=が、児童相談所のケースワーカーから半ばしかられ、福祉事務所を訪れたのは平成18年4月だった。 晴美さんと優良企業に勤める夫、15歳の中学3年から2歳まで5人の子供の7人家族は、夫のドメスティックバイオレンス(DV)で崩壊しかけていた。長男は暴力を恐れ友達の家を転々とし、たびたび補導された。 決定的な出来事は18年2月10日に起こった。酔って帰宅した夫が自宅のファクスでめちゃくちゃに晴美さんを殴った。機械が壊れるまで止めなかった。晴美さんはジャージー姿のまま家を飛び出した。全身打撲で全治1カ月の重傷を負った。 その後、DV被害者の一時保護所に入所したが、期限は3カ月。子供たちと暮らすため資金を得ようと昼間は金融機関で正社員として

    hikarix
    hikarix 2008/03/30