12月19日からテアトル新宿と福岡で先行公開、1月9日から全国で公開される映画「はなちゃんのみそ汁」。がんでこの世を去る妻・千恵と、その夫・信吾、そして娘のはなを巡る家族の物語です。 2014年夏には24時間テレビで映像化され、賛否両論を呼びました。 監督・脚本は「ペコロスの母に会いに行く」の阿久根知昭さん。ノンフィクション原作、24時間ドラマを経て今回映画化された「はなちゃん」について、阿久根さんにうかがいました。 口説き言葉は「がんを明るく描いてほしい」 ──阿久根さんは「ペコロスの母に会いに行く」の脚本を担当されています。私は「ペコロス」がすごく好きなのですが、阿久根さんが「はなちゃんのみそ汁」に携わると知って「なるほど」と思いました。今回「はなちゃん」で脚本と初監督を担当されることとなった経緯を教えてください。 阿久根 僕もまさか監督するとは思っていませんでした。最初は「脚本を書い