ゴリラの全遺伝情報(ゲノム)を、英国などの国際チームが解読した。 人間とゴリラのゲノムの違いは1・75%で、共通の祖先から1000万年前に枝分かれしたらしい。 8日付の英科学誌ネイチャーに発表する。 研究チームによると、類人猿で最も人間に近いチンパンジーと人間とのゲノムの違いは1・37%。ゴリラは現在判明している限りでは、チンパンジーの次に人間に近い。ゲノムを詳細に調べると、チンパンジーと人間の違いよりも、ゴリラと人間の違いの方が小さい領域が約15%あった。 こうしたゲノムの違いや化石から、ゴリラとチンパンジー、人間の共通祖先が枝分かれしたのは、1000万年前、チンパンジーと人間が枝分かれしたのは600万年前と推定された。