夫(33)、陽性。私(29)、陰性。一応書いとくけど、子無し。 なんやかんやドタバタがあり、なんやかんやで治ってよかったね、ということになった。 なったはずだった。 そもそも夫がなぜ感染したかが不思議だった。 彼は外出も外食も部外者との接触もろくになかったはずだったからだ。 夫は19年の秋ごろに心身の不調で会社を辞めた。幸い大事には至らずすぐ復調したものの、折悪しくコロナ直撃による就職難の風が吹き始める。 変に社会復帰を急いでまた壊れる寸前までいかれてもなんだし、家族会議の結果、状況が落ち着くまで夫は主夫業に専念する次第となった。共働き時代から私の方が稼ぎが多かったし、超余裕とまではいかないけれど、生活はなんとかなる。おおむね、そのような判断である。 夫はこと生活のトピックとなるとはっきりした意志があるんだかないんだかわからない人で、自ら積極的に主夫に立候補したというよりは私と世間の状況に