Electronic Frontier Foundation 人工知能が世界を破滅させるのではないか、という懸念と不安が高まり続けている。兵器化されたAIの安全保障上のリスクについて米国務省の委託報告書が、その懸念をさらに悪化させている。 『ウォー・ゲーム』や『ターミネーター』ような人気映画、デジタル・シミュレーションでAIが必要以上に核兵器を使いたがるというレポート、AIが人間よりも早く核の脅威を評価できるというアイデア、これらに共通するシナリオは、コンピュータにボタンを押す権限を持たせてしまったとか、核の脅威のシミュレーション結果を見せて人間に決断を迫ったとかで、核兵器が(ほとんどのケースで)発射されるという結末である。AIのリスクとされているのは、「コントロール」をコンピュータに委ねてしまうことばかりではない。高度なアルゴリズムシステムがサイバーセキュリティ対策を突破したり、リアルな