上の世代から「ゆとり」と蔑まれ始めているのを見て育ち、中高生時代にはSNSが登場。「ソーシャル」とともに思春期を送ってきた。この4月にやってきたのは、そんな時代を生きてきた若者だ。ソー活が流行し、就活の鉄板ネタは「震災ボランティア」と意識が高そうだが、括りとしては「第三次ゆとり世代」とまだまだゆとり枠。果たしてどんな新人が入ってきたのか? 現場からの最新の観察報告をリポート! まず始めは、「ブラック企業スレ」の落とし子たち。 指示待ち姿勢でおとなしい。ここ数年の新人に多く見られる特徴だが、先輩たちの悲惨な就職状況を見てきただけに、将来のことはシビアに考えている。しかし、その根底にあるのは、「自分は損をしたくない」という意識だ。就職先の決め手は、福利厚生、そしてブラック企業ではないこと、この二点に尽きる。 ある企業の人事担当者の山本さん(IT・37歳)は、こうぼやく。 「入社直後の給料面談で