あたご海難審判 元艦長らの過失指摘、勧告を請求2008年9月25日11時31分印刷ソーシャルブックマーク 海上自衛隊のイージス艦「あたご」と漁船清徳丸が千葉県房総半島沖で衝突し、漁船の乗組員2人が死亡した事故の海難審判が25日、横浜地方海難審判庁(織戸孝治審判長)で開かれ、刑事裁判の論告求刑にあたる意見陳述があった。横浜地方海難審判理事所は、指定海難関係人とした艦長だった舩渡(ふなと)健1等海佐(53)ら5者に対し、それぞれの過失が事故につながったとして勧告を請求した。 理事所は、あたごが所属していた旧第63護衛隊(第3護衛隊などに組織改編)や事故時仮眠中だった舩渡1佐は、乗組員への安全指導が不十分だったと指摘。事故時の直接の当事者で衝突前の当直士官で航海長だった後瀉(うしろ・がた)桂太郎3佐(36)や衝突時の当直士官で水雷長だった長岩友久3佐(35)は、漁船の監視が不十分で当直員らへ適切