2010年01月03日14:10 カテゴリ本経済 ミクロ経済学の常識 正月休みに、3月に出す予定の本の第一稿を書き上げた。最初はこれまで書いた書評の原稿を集めて、ビジネスマン向けのカジュアルな読書案内を書くつもりだったが、民主党の経済政策をみていると、経済学の常識が政治家にも官僚にも共有されていないことが日本経済に非常に有害な結果をもたらすと痛感したので、「経済学の教科書」に1章をさくことにした。 マクロ経済学については、いま学部で使われている日本語の教科書は全部だめ。John Taylorも嘆くように、各国の政策担当者が昔ながらのケインズ理論しか知らないために、有害無益な財政出動が行なわれた。スタンフォード大学では、従来のマクロ経済学を教えるのをやめ、ミクロとマクロを統一したフレームワークで教えるそうだ。ただ残念ながら、学部の教科書には、そういう新しい理論を書いたものが少ない。私の読んだ
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