ファイルフォーマットには“流行り廃り”がある。10年前は当たり前のように使うことができたファイルも、いまとなってはダブルクリックで開けないということはザラ。「Lotus 1-2-3」や「クラリスワークス」、「LANPLAN」など、周囲を見渡せばいくつも見つかるはずだ。 サウンドフォーマットもまた然り。MP3登場以前は、ストレージ単価が高価だったこともあり、嵩張るPCM音源をHDDに残すなどもってのほか。音楽好きはCDをそのまま聴くか、MIDIなどのサウンドデータで自分を納得させていたものだ。 こちらでも語っているが、筆者はAmigaデモシーンの影響から、いわゆる「MOD」を好んで聴いていた時期がある。MODとは、MIDI(音符)データと音色データをパックにしたようなサウンドフォーマットで、デモには不可欠の存在。発表作は高水準なものが多く、特にNecrosというMODアーティストの曲を好んで