記者コラム「多事奏論」 岡崎明子 デジタル化が進むにつれ、新聞記者も「デジタルで読まれる記事の書き方」のリスキリング(学び直し)を迫られている。 紙の記事は、限られた行数で要点を簡潔にまとめることが最優先だ。紙幅により後半部分が掲載されない可能性もあるため、構成は逆三角形が原則。だから、前文と呼ばれるリード文に結論を盛り込む。 この文体を30年近く、たたき込まれてきた。それなのに。デジタルでは簡潔な文章は無味乾燥と受け取られかねない上、情報が詰め込まれ過ぎて読みづらい。スマホでスクロールして読む想定だと、改行の位置も異なってくる。「新聞記事とはかくあるべし」の常識が覆されることばかりだ。 岸田文雄首相からの「リスキリング後押し」圧を受けて学び直すのも嫌だが、伝えたいことが書き方によって読者に届かないのだとしたら悔しい。とはいえ、過去の成功体験がある人や組織ほど「こうしたもんだ」という思考の
肌感覚ではあるが、最近どうも子を持たないような風潮がある気がする。 調べたところ、子を作らずに夫婦共働きをする生き方を、最近は「DINKs」と呼ぶらしい。どのくらい一般的な言葉なのかは馴染みがないため解らないが。 私は40年近く、そのDINKsと呼ばれる生活を続けてきて、つい先日還暦を迎えてしまった。 しかしながら、正直DINKsという道を選んだことを後悔している。 子を持たない選択をした20代の自分の価値観や知見と、実際にそのまま突き進んだ先にいる60代の自分の価値観や知見との間に大きな乖離があった為だ。 平易に言えば、若く経験もない20代の頃に考えていた「合理的な選択肢」は、そこから40年近くの人生経験を積んだ60代になってから見えてきた「真に合理的な選択肢」ではなかったということになる。 DINKsのメリットと当時考えていたこと1.子育てに時間を取られないため、余暇を確保できる 2.
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