2021年6月9日のブックマーク (2件)

  • <僕>と<世界>の息詰まる関係 〜「掏摸」中村文則 - ことばを食する

    見ているけど見えていない、聞こえているけれど、聴いていない。つまり、いつの間にか「ぼー」と放心しているとき、突然肩をたたかれたら、ぎくりと条件反射します。 普段は周囲に張り巡らせている五感のセンサーが麻痺していて、いきなり何かに自分が鷲掴みにされたような感じ。だれでも経験がある、些細な出来事です。だから変にムズカシク考えるのも野暮、....は承知なのですが。 肩をたたかれた瞬間に、裸の<私>が剥き出しになります。そして<私>以外の全ての存在は、外部の<異物>であるという、世界との根の関係性が露わになるのです。 五感がフルに働いているときであれば、<私>の外にある全て、モノであれ人であれ、<異物>は常に私に緊張を強い、対処を求めてきます。そんな、重くて張り詰めた空気に、支配された小説が「掏摸(スリ)」(中村文則、中央公論社)です。いや、理屈っぽくて申し訳ない...^^;。 そもそも、中村さ

    <僕>と<世界>の息詰まる関係 〜「掏摸」中村文則 - ことばを食する
    hiro0706chang
    hiro0706chang 2021/06/09
    大変ミーハーでありますが、中村文則さんと宴席を共にしたなんて羨ましいです♪
  • 「進撃の巨人」最終巻まで読んだ感想。「進撃の巨人」のここが好きだった。 - うさるの厨二病な読書日記

    「進撃の巨人」最終巻34巻を買った。読んだ。終わった。終わってしまった。 進撃の巨人(34) (週刊少年マガジンコミックス) 作者:諫山創 講談社 Amazon こういう終わり方になるとは思わなかったし、最終回を読んだ直後は「こんなに綺麗に終わっていいのかな?」「現実的に考えたら、こんなに綺麗に終わるはずがない」とも思った。 でも今は「進撃の巨人」はこれでいいのかな、と思っている。 「進撃の巨人」には感じていることがたくさんあるが、そのうちのひとつが「話自体がいい奴」だ。 「進撃の巨人」の根底から伝わってくるのは、仲間思いで自分の弱さに悩んで、誰かを踏みつけなくてはいけない時も、滅茶苦茶葛藤して強い痛みを感じるような「何だかんだ言ってとってもいい奴な話」なのだ。 この辺りが最後の最後で自分とはちょっと合わなかった、と思うけれど、「進撃の巨人」は元々こういう話だった、という納得感はある。 「

    「進撃の巨人」最終巻まで読んだ感想。「進撃の巨人」のここが好きだった。 - うさるの厨二病な読書日記