「仕様書通りに作って、上司に怒られながら徹夜して、結局、お客さんは幸せにならない。これが日本のエンジニアの平均像だろう。でも、エンジニアは皆、いいもの作ろうと思っているし、世界を変えたいと思ってるし、お客さんをハッピーにしたいと思っている。これがそのまま形にできる『開発の現場』を作りたい。それが僕がずっと考えてきた課題です」 2006年にソフトウエア会社のチェンジビジョンを設立した平鍋氏は、エンジニアも顧客もハッピーになる開発現場がどうすれば実現するかをずっと考えてきた。実現のために、平鍋氏が取り組んでいることは二つある。 一つは、日本製のソフトウエアを世界に発信することだ。 「日本製のソフトが世界に出ていない。それを変えたい。“日本品質”を持った、使いやすい、お客さんを感動させるようなソフトやサービスを日本で作る。それらを世界に売れたら、そのソフトやサービスを使うエンジニアもハッピーにな