忌野清志郎、マイケル・ジャクソン、山城新伍……と、多くの有名人・芸能人が鬼籍に入った2009年上半期だったが、雑誌の世界でも、休刊・廃刊が相次いでいる。「諸君!」「広告批評」「STUDIO VOICE」と、一時代を築いた名物雑誌がその墓標に名を連ねている。出版業界にとっての”厳冬期”は、まだまだ続きそうだ。週刊誌もまた、例外ではない。「週刊文春」「週刊朝日」「週刊新潮」「週刊現代」「週刊ポスト」、雑誌といったらコレ、とすぐ思い浮かぶようなメジャー誌も、軒並み部数を減らしている。きわめて危機的な状況であるという。 この『週刊誌は死なず』は、90年代半ば、「週刊現代」が150万部まで部数を伸ばした時期の編集長であった”ヘア・ヌードの名付け親”元木昌彦氏が、自身の体験をもとに、週刊誌ジャーナリズムの現状を見つめ、内部外部の諸事情を赤裸々に書いた一冊だ。週刊誌のその本位とあるべき姿、そして週刊誌が