聖マリアンナ医科大(川崎市宮前区)で3日、明らかになった国の補助金の不適正使用。明石勝也理事長が記者会見で謝罪する一方、解任された吉田勝美前学長が報道機関にファクスを送って反論するなど、学内の混乱もあらわになった。 吉田前学長は「聖マリアンナ医科大学学長解任に関わる疑義について」と題した文書で、補助金での商品券購入は認めたものの、「内部調査委員会は学内で構成され、公平性を欠く」と主張。第三者委員会による再調査を求めている。 大学によると、顧問弁護士らの内部調査委は昨年12月に設置され、教授ら計152人を対象に03年度以降の公的研究費を調べたという。その結果、大学側は「前学長は領収書がほとんどなく(使途が)明確ではない」と指摘。これに対し、吉田前学長は「06年夏に研究室を改造した際、書類を一部紛失した」と説明。2月25日に開かれた教授会では、吉田前学長の解任案を賛成39、反対4(白票5)で可