介護事業所の6割近くが従事者不足の状態にあると感じていることが、介護労働安定センターの調査で分かった。また、介護事業所の離職率は、1年前の調査に比べて0.9ポイント高い17.0%となった。 調査は昨年11月、全国の介護保険サービス事業所を対象に実施(調査対象日は10月1日)。7511事業所(有効回答率43.5%)から有効回答を得た。 介護従事者の過不足の状況について尋ねた質問では、「大いに不足」「不足」「やや不足」と回答した事業所が合わせて57.4%となり、昨年から4.3ポイント増加した。「大いに不足」「不足」「やや不足」と答えた事業所に、複数回答でその理由を尋ねたところ、70.2%の事業所が「採用が困難であること」を理由に挙げた一方、「事業を拡大したいが人材が確保できない」は27.9%、「離職率が高い(定着率が低い)」は21.8%だった。 ■事業運営の課題も、人材関連が中心 事業運営