出産した妻のサポートなどで仕事を休む際、育児休業を取らず有給休暇や特別休暇を充てる男性が約半数に上ることが、NPOの調査で分かった。 NPOはこれを「隠れ育休」と呼び、広がる背景として、男性社員が育休取得を言い出しにくい職場環境を挙げる。 調査は6月、父親の育児を支援するNPO法人「ファザーリング・ジャパン」が、全国の1歳半以下の子どもを持つ20歳以上の男性1030人を対象に、インターネットで行った。 妻の出産後の休暇・休業に関する質問では、育児休業制度を利用した人は4%。一方、46%が「有給休暇や特別休暇を取得」と回答し、隠れ育休が半数近くだった。最も多いのは、「休暇も休業も取得していない」の50%だった。日数は、3日以内が7割を占めた。 育休を利用しやすい条件・環境を聞いたところ、「妻の妊娠を伝えると、上司が必ず『育休いつ取る?』と確認し、取得できる環境を整えてくれる」との回答