チケット購入のアクセスのうち、9割超がbotによるものだった――チケット販売サイト「e+」(イープラス)が、アカマイ・テクノロジーズのbot検知システムを導入したところ、そんな実態が浮き彫りになった。イープラスは、チケット転売目的の買い占めと疑われるアクセスに悩まされてきた。異常なアクセス数は“botの仕業”と認識してはいたが、想定以上の割合に「大変驚いた」(イープラス)という。 botを駆使する何者かとの知恵比べ。その舞台裏を、アカマイ・テクノロジーズの中西一博さん(Web&セキュリティマーケティング本部 プロダクト・マーケティング・マネジャー)に聞いた。 「botにビジネスが侵食されている」 「botにビジネスが侵食されている」(中西さん)――bot検知システムを導入する前、イープラスはそんな状況に見えたという。チケットが買い占められると、一般のユーザーが購入できない上、チケット販売を