これまで、冷凍生地製パン法(生地玉、成形冷凍)の冷凍と保存の条件に付いて解説してきましたが、今回は解凍の条件に付いてです。 ところで、冷凍生地の解凍は多くのケースで、生地を作った人と別の人が行います。 つまり、様々な多くの作り手が生地解凍後の工程で携わる環境の中で、ポイントを押さえて確実に良好な製品に仕上げられるための解凍条件が求められます。 【 目次 】 冷凍生地製パン法の工程 パン生地解凍中の温度変化 コンピューターによる数値シミュレーション テスト条件 まとめ 小麦の匠(パスコ) 冷凍生地製パン法の工程 先述にもありますように、冷凍生地製パン法では一般的なストレート法の工程中、丸目、もしくは成形まで進んだパン生地を一旦冷凍して、保存、解凍します。 解凍作業としては、冷凍庫から必要数のパン生地を取り出してトレーに並べ、乾燥しないようにカバーをして解凍庫に挿入するか、ラック置き(自然解凍