今から15~16年前、高速道路の料金所は渋滞を発生させるボトルネックとして間違いなく存在していた。それが今はどうだ。料金所で渋滞している光景はほとんどみられなくなっている。ETCの普及により料金所で停止しなくて済む効果がはっきりと現れているのだ。 そのETCが今、次世代へ向けた『ETC2.0』構想へと大きく動き出している。『ETC2.0』とは何なのか。どんな場面で我々ドライバーに対して役立ってくれるのだろうか。そのテーマは「道路を賢く使う」だ。 ◆ETCの普及とDSRC ITSサービス高度化機構によれば、2001年春にETCサービスの本格運用が開始されて以来、セットアップ累計件数は昨年11月末までに6400万件を突破したという。なかでも注目すべきはその利用率だ。料金所を通過する車両の9割がETCを利用しているのだ。 言うまでもなくETCの機能は通行料金の自動決済にある。これが実現したことで