◇数千億円可能性も 3メガバンクが09年3月期連結決算でいずれも最終(当期)赤字に転落する見通しとなった。金融危機による株価急落で保有株の大幅な損失計上を迫られ、景気後退に伴う不良債権処理費用の増額も避けられないため。3メガがそろって赤字決算に陥るのは03年3月期以来6年ぶりで、融資姿勢が一層厳しくなる可能性もある。 3メガは三菱UFJフィナンシャル・グループ(FG)、みずほFG、三井住友FG。通期での最終赤字は、みずほが6年ぶり、三井住友が4年ぶり、三菱UFJは05年の統合後初となる。赤字額はみずほが最大となる見通しで数千億円規模の可能性がある。 3メガは08年4~12月期決算の時点で、09年3月期の業績について、三菱UFJが500億円、みずほが1000億円、三井住友が1800億円の最終黒字を見込んでいた。 だが08年12月末に8859円だった日経平均株価が、09年3月末は8109円へと