融資といえば、これまで銀行や消費者金融といった金融機関の独占的なビジネス領域だったが、近い将来、これが大きく変わるかもしれない。米国や英国、そしてアジアの一部で、個人がSNSを利用してお金の貸し借りをする「ソーシャルレンディング」が急速に広がりつつあるからだ。 例えば、米国では少額の事業性融資が特徴のPROSPERや、独自開発のエンジンで貸し手と借り手をつなぐLending Club、英国では消費者ローンの借換需要をターゲットにしているZopaというサイトが人気を集めている。 サイト自体はSNSの形をとり、ネット上で貸したい人と借りたい人をマッチングする。昔から日本にある地域ごとの相互扶助組織の「無尽」や「頼母子講」のWeb2.0版とイメージしてもよいだろう。ただし、無尽などと違うのは、サイト側が融資成立時に借り手と貸し手の両方から手数料を徴収するところだ。 では、PROSPERの取引方法