「Javaの場合,JavaDocというツールでプログラム仕様書の作成を支援できる。だがJavaScriptにはそうした汎用的な支援ツールがない。工数を大きく増やすことなく保守を見据えてどのようにドキュメントを残すか。そこがポイントだ」(日本IBM 米持氏)。 ドキュメントを残す場合,「仕様に関するメモ書きを含めてコード中に記述する」(Ajax対応のパッケージ・ソフトを開発したNIコンサルティング の上田氏)ケースが多い。ただし,JavaScriptのコードはクライアント側で丸見えになるので,「リリース時にツールを使ってコメントを削除する」(ミツエーリンクス 藤田氏)といった検討は欠かせない。 こうした中にあり,大規模システムにAjaxを適用しているNTTデータの担当者らは,Ajax利用時に残すドキュメントを社内で標準化した。通常のWebシステムでは以前から6種類のドキュメント((1)要件か