書店に並ぶ健康法をテーマにした本は、しばしばベストセラーになる。だが、巷にあふれる健康法は、サラリーマンが実践するのは難しい。食事の予算はあるし、仕事は多忙を極める……そんなサラリーマンのために今日から絶対に実践したい“マシ”な習慣を紹介する。 帰宅時に2駅歩くことを推奨するサラリーマン向けの記事を見かけるが、疲れた日にわざわざ歩くなど面倒。ジムに入会してもどうせ三日坊主だ。意志力が弱いことを自覚していると、気まぐれに筋トレするぐらいだろう。 単純な筋トレと、一切筋トレせず、せめて駅やオフィスで階段を使うだけの場合、どちらが効果を期待できるのだろうか。 「階段の上り下りのほうがマシです。筋トレをすれば疲労回復に効く成長ホルモンが多く分泌されます。つまり、筋トレをするほど疲れにくくなるのです。脚は腕より3倍の筋肉量があるので、脚を使う階段のほうが運動効果と疲労回復効果は大きいです」(脳と運動