■ICU領域でのprobioticsを検討したRCTが報告されましたので紹介します.本領域でのprobioticsのRCTはいくつもありますが,ほとんどが本邦では製剤化されていない菌株を用いています.今回の研究はBacillus subtilisとEnterococcus faecalisを用いており,これは製品名で言えばビオフェルミン®に相当します.ただし,本邦でのRCTは3つあるものの,ビオフェルミンではなく,Bifidobacterium breveとLactobacillus caseiです. ■結果は一応ポジティブなんですが,細菌学的定着を減じたという微妙なアウトカムで,これをもってVAPを予防したというのは違和感があります.実際に臨床的VAPや抗菌薬消費量,人工呼吸器装着期間,死亡率,入院期間はすべて有意差なしです.投与を推奨できるほどの結果ではないと感じます.重症患者の人工呼
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