米メルクのKenneth Frazier CEOは3月7日、R&Dのトップ(メルクリサーチラボラトリーズ)を4月15日から、Peter Kim氏から前アムジェンR&DトップのRoger Perlmutter氏に交代させると発表した。 この発表は、同社の後期ステージパイプラインの質に対する懸念を高めている投資家には期待感を持って迎えられた。しかし、変化はすぐにはやってこない。医 薬品R&D戦略が成果をみるには時間がかかることに留意したい。メルクはしばしばR&Dのリーダーシップを刷新するような会社ではない。 10年間R&Dトップを務めたKim氏の前任者Edward Scolnick氏は、同氏にバトンを渡すまで17年務めた。 Perlmutter氏は、世界最大のバイオテク企業アムジェンで2001年1月から2012年2月まで10年以上、R&D組織を運営してきた実 績があるので、メルクのR&Dトップ