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日本調剤は18日、後発医薬品メーカー大手テバ製薬の埼玉県春日部市の医薬品工場を買収すると発表した。買収額は約21億円。工場は他の製薬会社から新薬などの製造を受託している。日本調剤は後発薬製造の拠点として活用する。日本調剤は後発薬子会社の日本ジェネリック（東京・千代田）を通じ、10月31日付でテバ製薬の春日部工場の土地・建屋と従業員113人を引き受ける。春日部工場は国内の製薬会社などから受託し

調剤薬局大手のクオールは医療用医薬品（処方薬）の販売時に患者負担額に応じてポイントを付与する。薬価（公定価格）が定められた薬の実質値引きにあたるポイントは厚生労働省令で規制されたが、ドラッグストア大手各社は継続し、黙認状態が続いている。ポイント付与に猛反発してきた薬局業界に波紋を広げそうだ。ローソンとのコンビニ融合店「ローソン×クオール薬局」の全34店舗で三菱商事系の「Ponta」のポイントを

患者が薬局で受け取る薬の情報や、医師が作成する処方箋を電子化する動きが進んでいる。患者が普段飲む薬の情報を医師や薬剤師が共有することで、一人ひとりの患者に合わせた薬を提供しやすくする狙いだ。一方で、処方箋の完全電子化には法制度や費用面など越えるべきハードルは多く、薬剤師会や医師会などは実証実験を実施し、患者の理解を得ながら実用化を模索している。アプリで閲覧、重複防ぐ9月下旬の夕方、大阪市天王

中外製薬、アステラス製薬など製薬各社は2014年中に新たな糖尿病治療薬を発売する。インスリンの分泌を促して血糖値を下げる従来薬に対し、新薬は体内の余分な糖を尿と一緒に排出して血糖値の上昇を抑える。既存薬との併用で効果を高められるうえ、体重が増加する副作用も抑えられる。国内の糖尿病患者数は増加傾向にあり、数百億円規模の大型薬となる可能性がある。糖尿病は人体のエネルギー源のブドウ糖が筋肉などに取り

新薬開発で独自の研究開発を進めるベンチャー企業の存在感は高まっている。プリズムファーマ（横浜市）はエーザイと250億円でがんの新薬開発の契約を結んだ。2006年には2件だった創薬ベンチャーと製薬会社との提携は、12年には10件まで増えている。治療効果の高い新薬の開発が一巡したため、世界の製薬業界では新薬を生み出しにくくなっている。大手の製薬会社も有望な新薬候補を増やすために創薬ベンチャー企業と

京都大学と東京大学の研究グループが設立したベンチャー企業があらゆる細胞に変化するiPS細胞を使い止血剤の生産に乗り出す。年内にも生産技術を確立し2015年に臨床試験（治験）を実施。18年にも日米での販売を目指す。止血剤を安定供給し、ウイルスなどの感染リスクを減らす狙い。iPS細胞をもとに開発した医薬品を大量生産する世界初のケースとなり、創薬分野へのiPS細胞の活用が広がりそうだ。外科手術などに

東北大学は2014年度から、患者の遺伝子情報などを基に薬の投与の仕方を医師に助言できる新たな薬剤師の養成を始める。薬の効能を高めたり、使い過ぎによる副作用を抑えたりする。患者の体質などに合わせて最適な治療法を選ぶ「オーダーメード医療」の実現や、増え続ける医療費の削減を目指す。大学院に専門のコースを14年度から設けて学生を募集する。遺伝子解析によって最適な投与量などを予測する手法と、患者の日々の

製薬大手が新薬開発で、現場の知恵や新技術により効率を高める「カイゼン活動」に取り組む。武田薬品工業は複数部門を横断する組織を設け、2年半かかる基礎研究を1年に短縮することをめざす。アステラス製薬は新薬候補の選定に画像診断技術を使う。カイゼン活動は一般に生産現場の取り組みだが、新薬創出が難しさを増すなか、研究開発にも応用する。武田の新組織「ファスターINDチーム」は研究所や臨床試験（治験）の担当

ガスター10（胃腸薬）、ニコレット（禁煙補助剤）、リアップ（発毛剤）、ロキソニンS（解熱鎮痛消炎剤）……。医薬品ネット販売のケンコーコムが運営するサイト「ケンコーコム」で11日から購入可能になった第1類医薬品だ。テレビCMなどで知名度の高い医薬品も含め、その数は83種類にのぼる。最高裁が同日、一般用医薬品（大衆薬）のネット通販の可否をめぐる裁判で、第1類・第2類医薬品の取り扱いを規制した厚生省令