2012年04月22日08:01 カテゴリ東南・南アジア知的財産権・医薬品アクセス ★(インド)抗がん剤に特許強制実施権を発動、自国でジェネリック薬製造へ 【2012年3月13日 デリー/ムンバイ(インド)発】 3月12日、インド特許庁は、国内で初めてとなる医薬品特許の強制実施権の発動を行った。製薬企業ナトコ・ファーマ(本社=ハイデラバード)が昨年7月、癌の治療薬「トシル酸ソラフェニブ製剤 sorefanib tosylate(商品名: ネクサバール Nexavar)」のジェネリック薬の製造・販売を認可するよう要請したのを受けてのことだった。強制実施権の発動は、インドの特許法上の主要な保全規定となっている。 インドでは、物質特許を認める2005年の特許法改正の後、先進国の開発系製薬企業が各種の新薬に特許権を設定する動きが生じている。「途上国世界の薬局」と呼ばれるインドだが、今日まで数年間、