ニッケイ新聞 2012年4月4日、5日 私達が住む「ブラジル」が現在のような多文化が入りまじった形になったのは、どのような経緯からか。移民はその文化形成にどんな役割を果たしているのか。そして、ブラジル文化は世界にどのような影響を与えているのか。 座談会はこれらをテーマにして、ブラジル文化に詳しい岸和田仁(ひとし)さん、ポルトガルに駐在歴のある小林雅彦さん、モザンビークに3年いた中山雄亮さんの3人に参加してもらい、深沢正雪編集長が司会をして1月31日にニッケイ新聞社内で行なわれた。 ポルトガルのポ語との違いについての興味深い指摘から、イタリア移民が及ぼした食やノベーラへの影響、さらにアフリカのポルトガル語圏諸国の文化についてまで縦横無尽に話題は展開した。ここでは各人の役職とはいっさい関係なく、個人的な意見や体験、思いをざっくばらんに語ってもらった。(編集部) 第10回 「ラテン系アフリカ人」
カンボジアのIPO第1号を体験しにいった サイゴン川を見下ろすパブでビールを飲み、午後5時前にタクシーを拾ってタンソンニャット国際空港に向かう。夜8時過ぎには、トンレサップ川沿いのカフェでビールを飲んでいた。 なぜいつもビールなのかというと、4月中旬の旧正月(タイ、ラオス、カンボジア、ミャンマーの祝日。タイではソンクラーン=水かけ祭りとして知られる)前後は雨季に入る直前で、東南アジアでは1年でいちばん暑い季節だからだ。 ホーチミンからプノンペンは長距離バスで6時間足らずの距離だが、今回の旅は日程が窮屈なので(10日間で5カ国)空路を使うことにした。ところが予定していた便がキャンセルになっていて、空港カウンターでチェックインするなり「とにかく急げ」といわれ、空港内を全力疾走して午後6時発の便に飛び乗った。 45分後にはプノンペン国際空港に着陸し、トゥクトゥク(三輪タクシー)をつかまえてホテル
わが国のアキレス腱である資源問題とアフリカ政策はとても深く関係している。最近ではレアメタル、とくにレアアースの調達問題が耳目を集めているが、忘れてはならないもののひとつに肥料がある。 肥料製造のための原料はリン酸肥料がリン鉱石、カリ肥料がカリ鉱石である。窒素肥料はアンモニアだが、アンモニアの合成にはおもに天然ガスが使われるので実質的な原料は天然ガスだ。 リン鉱石とリン酸肥料の世界最大の生産国は中国である。中国におけるリン酸肥料生産の拡大スピードはすさまじく、1990年代になると輸入依存が急速に減って2007年から輸出超過の局面にはいった。しかし翌2008年からは、国内消費を優先させるためリン鉱石やリン酸肥料に100%をこえる輸出税が課せられるようになって、輸出抑制がはかられている。 中国に次いで第2位のリン鉱石産出国であるアメリカでは資源が枯渇しつつあり、すでに禁輸措置がとられている。それ
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