総合商社の丸紅、食品副産物販売・飼料製造販売の名和産業は2012年3月、帯広畜産大学高橋潤一研究室と産学共同で、コーヒーかすの飼料化技術を開発したと発表した。丸紅が独占販売権を持つ微生物剤を用いて名和産業がコーヒーかすへの応用を検討し、帯畜大にて実証実験を行ったもの。 コーヒーかすには水分が多く含まれているため腐敗が早く、保存がきかないうえ、飼料化には家畜が嫌がる風味やカフェインが含まれているなどの問題があった。今回開発された技術で、高水分でも保存性を高め、家畜が嫌う風味を除去するとともに、コーヒーかす繊維質の消化率を大幅に向上させ、飼料としての栄養価を増やすことができる。残渣中のカフェインの含有量も約55%まで削減した。 コーヒー残さは全国で年間10万トンほど発生しているが、嗜好性と消化率が低いために飼料としての再利用が困難で、ほとんどが堆肥処理されている。三者は今後連携を深め、飲料メー