「水の都」と称されるベネチアは、イタリア北東部の世界遺産の街だ。一方で「沈みゆく街」として知られる。昨年10月、暴風雨によるスーパー高潮で水位が156cmに上昇。街の7割以上が浸水し、11人が死亡した。なぜ近年、水害が深刻化しているのか? まずは最新の動画をご覧ください。 https://creators.yahoo.co.jp/kanatomoko/0200017676 街のシンボルサンマルコ広場のカフェもたびたび浸水 (写真:ロイター/アフロ)■水没した街を走り抜けるマラソン 2018年10月28日のベネチアマラソンは、意外なことで世界に報道されることになった。水に浸かったコースを各国のランナーが走りぬけたからだ。日本の川内優輝選手も、ラスト3キロは靴を浸しながら激走した。 翌29日には被害が拡大し、街の約75%が浸水。水位は最大156cmにまで上昇し、1872年の観測以来4番目に高い