「アイツはいつまでたっても成長しないな」、「いつも自分の仕事しかやらない『自己チュー』な奴だ」、「行き当たりばったりの指示の上司に振り回されてばかり」、「『決まりだから』と言うばかりで、まるで自分の意志がない上司だ」などなど…。 こうした身近な人にイライラすることはありませんか。 「大人になっても意識が幼い人」がいる一方で、「年齢は若いのに妙に大人びている人」がいます。それは個人の性格やパーソナリティーではなく、成人してから後の意識の発達段階の違いが原因です。 米ハーバード大学ロバート・キーガン教授が「成人発達理論」を提唱しています。成人発達理論は、人の知性や能力は一生をかけて成長を遂げていくと考え、人の成長プロセスやメカニズムを解明する 学問です。同教授は、成人発達理論を次の5つに分類しています。 [1]具体的思考段階:具体的な物事は思考できるが、抽象的な概念は扱えない。 [2]利己的段