コロナショックで大打撃を受けたアパレル業界で、ベビー・子供用品の専門店を全国展開する西松屋チェーンが躍進を続けている。なぜ、同社は「コロナの勝ち組」になれたのか。ジャーナリストの有森隆氏が強さの秘密をレポートする。 * * * 西松屋チェーンの2020年3~5月期単独決算は、売上高は前年同期比8.5%増の407億円、純利益は44.5%増の24億円だった。一時期、コロナによって40店舗を休業したにもかかわらず、売り上げが落ちることはなかった。 コロナウイルスの影響が最も大きかった4月でさえ、既存店売上高は前年同月比2.1%増と前年実績を上回り、その後も5月8.8%増、6月33.8%増、7月11.8%増と大健闘。なんと9か月連続でプラス成長を達成した。 2021年2月期(通期)は当初予想を上方修正した。売上高は前期比6.3%増の1520億円、純利益は4倍の42億円と、かなり強気の計画を打ち出し